Are you ready ?
「もうヤダーっ」
自室に戻った私は、あわてて制服に着替える。
クラスマッチの日に遅刻とか、ありえないからぁー!
涙目でカッターシャツのボタンをとめる。
あわててるせいか、中々ボタンを止められなかった。
――その頃、リビングでは…
『あら、まだいたの?もうすぐ出ないと遅刻するんじゃない?』
お母さんが洗濯物の取り込みを終わらせ、リビングに帰ってきていた。
『今、準備してます。』
『もう、本当、イブちゃんは困っちゃうわー。』
私のドジっぷりに、お母さんも呆れ顔の様子。
そんなお母さんに、壱くっはずっとキラキラ笑顔だ。
『あの、お母さん。』
『はい?』
『今日1日だけ、娘さんを僕にください。』
そんな中、壱くんが、またもや何かを言い出しました。