Are you ready ?
――『やばいっ、緊張する~!!』
『大丈夫だって、あれほど練習したんだしっ!』
『でも、最初の対戦相手、あの7組だよ!?』
クラスマッチが始まって、約1時間ほどが経ち、
とうとう私たち、ハンドボールチームの試合が間近になって来た。
皆、思い思いに不安を打ち明ける中、
私は――…
『イブ、どうした?顔色悪くない?』
「・・・」
『い、イブ?』
緊張と不安のピークで、何も口に出せずにいた。
やばい、やばい…
ボール、取れなかったらどうしよう…
繋げなかったらどうしよう…!?
『――いぶ、』
「っ、い、壱くん…っ!?」
そんな時、壱くんがやってきた。