Are you ready ?
――そうして試合は続き、気付けば前半戦は終了。
後半戦に突入するも、両チームは3-3と同点を保ったまま、試合終了間近となっていた。
――そんな時、
『――イブっ』
私にボールが回って来た。
タンッ
バウンドされたボール。
そのボールを取ろうと、両手を広げた時――
ドンッ
「っ――…!!?」
『イブ…っ!?』
相手チームに体当たりされ、私の身体は地面に直撃し、全身に痛みが走った。
それでも伸ばした両手はボールをはじき、
「美鈴ちゃんっ…お願いっ!」
『――っはい!…彩音っ』
美鈴ちゃんに、ボールとともに全てをたくしたのだった。