Are you ready ?
『さっ、手当てしようね、いぶ?』
「ぅうっ…///」
壱くんの嫉妬に不覚にもときめいてしまった私は、ゆっくりと壱くんにベッドの上に下ろされた。
恥ずかしー…。
ここに誰もいなくてよかったー…。
『ぁあ、擦りむいてる。いぶ、痛い…?』
「ぁ…そういえば、怪我したときはあんまり気にならなかったけど…今は痛い、かな…。」
きっとあの時は、怪我したことなんて気に留める事なんか出来なかったから、そんなに痛まなかったんだ。
『ちょっと、右足首動かすね。』
そう言って、私の右足を優しく掴むと――
「い…っ!?」
『ぁあ、ごめんね、いぶ…。』
少しひねられて、直後に痛みが走る。
それから、数回右足首を動かされた。
『――良かった。そんなに過度な捻挫じゃないよ。』
「本当…?」
『うん、2週間くらいで完治するかな。』
「へぇ…。」
壱くん、すごいなー。
こんなことまで分かっちゃうんだぁ…。
と、改めて何でも出来る壱くんに感心した私だった。