Are you ready ?
どうしてそんな痛い事やろうとするのーっ
この時だけは、壱くんが悪魔に見えた。
『仕方ないなぁ…』
「ふぇ…?――んっ」
カチャっ、と消毒液のふたを閉めたと思ったら…――
「んぁ…っふ……」
壱くんに唇をふさがれた。
甘くて緩やかなキスに、段々と気持ちよくなっていった私は、自然と力を抜いた時――
カチャっ
「~~~っ!!?」
ここぞとばかりに、消毒液をかけられた。
「んんっ…んーーっ」
一気に身体を強張らせて暴れる私を、壱くんが治療をしながらも抑えつける。
唇も塞いだままで、壱くんは私を求める。
「んふっ…ぁっ…」
途中からは、壱くんに注げられる情熱的なキスでトロトロになっていて、治療されていることなんてもう脳内に無かった。