Are you ready ?



――『…いぶ、可愛い。』

「っ――///」


ここは中庭。

いつものように壱くんが持ってきてくれたブルシートの上でお弁当を食べてます。

けど…

けど…わたしはそれどころじゃなくて…っ


はっ、

恥ずかしかったぁー…っ///


それは、お弁当を取りに教室に向かった時――


ガラッ

・・・。


私が入った瞬間、うるさかった教室がとたんに静まりかえった。

ぅう、見られてる…。


痛いほど注目されると分かっていながら、私をお姫様抱っこした壱くん。

これを確信犯と言わずに何て言うの?


『いぶ?お弁当は?』

「あ…っ、その、カバンの中に…。」

『ん、了解。』


私をイスに座らせて、お弁当を取ってくれる壱くん。

それくらいはできるけど…、


『さぁ、行こう。』


お弁当を私に持たせると、壱くんはまた私をお姫様抱っこした。


ガラッ――


『『妬けるねぇ、バカップルーーっ!!』』

「っ!!?~~///」


教室を出た途端、クラスメイト全員にからかわれ、赤面して――



< 137 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop