Are you ready ?
――『…いぶ、可愛い。』
「っ――///」
ここは中庭。
いつものように壱くんが持ってきてくれたブルシートの上でお弁当を食べてます。
けど…
けど…わたしはそれどころじゃなくて…っ
はっ、
恥ずかしかったぁー…っ///
それは、お弁当を取りに教室に向かった時――
ガラッ
・・・。
私が入った瞬間、うるさかった教室がとたんに静まりかえった。
ぅう、見られてる…。
痛いほど注目されると分かっていながら、私をお姫様抱っこした壱くん。
これを確信犯と言わずに何て言うの?
『いぶ?お弁当は?』
「あ…っ、その、カバンの中に…。」
『ん、了解。』
私をイスに座らせて、お弁当を取ってくれる壱くん。
それくらいはできるけど…、
『さぁ、行こう。』
お弁当を私に持たせると、壱くんはまた私をお姫様抱っこした。
ガラッ――
『『妬けるねぇ、バカップルーーっ!!』』
「っ!!?~~///」
教室を出た途端、クラスメイト全員にからかわれ、赤面して――