Are you ready ?



―――なんだかんだ言いながらも、お昼休みという名のイチャイチャタイムを終えた私たちは…


『ここで、見てるんだよ、いぶ?』

「こんな、真正面なんて…恥ずかしいよ///」


壱くんの試合会場である体育館の、応援席(最前列の真正面)に、壱くんに連れてこられた。(もちろん、お姫様抱っこをされて)


『だって、俺の格好良い姿は、ちゃんと見てもらわなきゃ。』

「ぅうー…。」


やっぱりぃー。

密かにこっそりと壱くんを応援しようと思っていた私の思惑は、見事に壱くんに撥ね退けられた。


『俺から目を離すなよ?』

「離さないよっ!」


離せるわけないじゃん、こんな格好良い彼氏を…。

私の返事が相当嬉しかったのか、ほっぺにちゅーされた。


「っ…だから!///」

『おっと、もう行かなきゃ。じゃ、大人しくここにいるんだよ?俺のいぶちゃん♪』

「~~っ!!///」


怒ろうとすると、それを察知したのか、鋭い壱くんはさっさと下に降りていった。



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