Are you ready ?



キラキラスマイルで、脱衣所に入った壱くん。


「だっ、ダメ!やっぱりダメ!」

『……。』


必死に訴えると、壱くんは私を離してくれた。


「あのっ、やっぱり…その、恥ずかしい…です。」


恥ずかしすぎて、壱くんの目も見れないし、顔もきっと真っ赤だ。


「今日は、ちょっと、ね?お願い…。」


この恥ずかしい気持ちを壱くんに伝えられるかどうか分からないけれど、恐る恐る見上げると――、


『ん、分かった。』

「っ!」

『お風呂のお湯、溜めてるから、ゆっくり入ってきな?』


さっきとは正反対に、潔く脱衣所から出ていく壱くん。


『着替えは後で置いておくからね。何かあったら、すぐに俺を呼ぶんだよ?』

「うっ、うん!」


そう言って、優しい笑顔を浮かべた壱くんは立ち去って行った。

こうして嵐が過ぎ去っていったことは良かったのだけれど――、



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