Are you ready ?



『ほら、依吹。ちゃんと挨拶しなさい。』

「ぁ、ぅ……おはよう…壱くん、」

『ん、おはよ♪……こっちおいで…?』

「……??」


お母さんにちょっと怒られて挨拶をすると、壱くんに手招きされた。

言われた通りに壱くんのそばに行くと、


『…耳貸して…、』

「?」

『……いぶのパジャマ姿、ちょー可愛い…。』

「っ?!」


耳元で、掠れた声でそう囁かれた。

わっ…わっ…!

パジャマ姿、見られちゃった…!!


『…ねぇ、パジャマの下、ノーブラ…?』

「!?…ぃ…っ、壱くんのえっち…っっ!!」

『!……っ、と』


ガタンっ

「!」

『ぁ、ノーブラ…』

「~~~っ!!」


プチセクハラされて、行儀が悪く手が出てしまったが、壱くんはそれをサッとよける。

それによって行き場をなくした私の手はそのまま突進し、壱くんに倒れ込み……、

ちょうど壱くんの手が、私の胸にクリティカルフィットをしたというわけで。


……つまり、胸を触られた上に、ノーブラであることも知られたってことで。


「ふにゃぁーーーっ!!!!」

『!?』


私は未だかつてない悲鳴を上げたのであった。






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