Are you ready ?



――『…いぶ…?機嫌直して?』

「……し、知らないっ!」


学校への登校中。

私はあれからずっとご機嫌斜め。

だってだって…!


『……“いぶ”…?』

「………っ」


するりと腰に回された腕の力は強くって、壱くんから離れることは出来ない。

しかも、さっきから壱くんに官能的な声で迫られていて、私も限界。

私はまだ怒ってるのに…っ!

壱くんってずるいよ…!!


『いぶ……ずっとそっぽ向いてると…チュー…するよ…?』

「!?…んくっ…!」


あれよあれよと奪われた唇。

触れるだけのキスは何回も注がれて。


『……口開けて…?大人のキス…教えてあげるよ……?』

「!?ゃ……っ?!」


小さな抵抗も空しく、口を開いた瞬間キスされて、そのまま何かが入ってきた。


チュッ

「んっ……ふぅっ…」


初めてのディープキスに私は立っていられない。

崩れ落ちそうになる私の腰をがっちりと固定する壱くん。


ちゅっ…

「っ……ふぁっ…!」

『ご馳走さま。美味しかったよ…?いぶの唇。』

「///っ…も…やぁ…!」

『恥ずかしがり屋ないぶも可愛い……』

「?!」


昨日から壱くんと過ごして気付いたこと。


壱くんは……マシュマロみたいに甘いです。





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