Are you ready ?



『昨日はごめんね。』

「ぇ……?」

『少しいじめすぎた。反省してます。』


小さくお辞儀までされて、私は頭の中真っ白。

ぉ、怒ってないの…?


『…今までイブを男から守ってきてたのに……いつの間にか、イブが男のものになっちゃって…。動揺しちゃったの。ごめんね…?』

「みっ、美鈴ちゃ…っ!」


そんな風に思ってくれてたなんて…っ!

感激で、また涙が出そう。


『……ふーん…君がイブを守ってくれてたんだ…?』

『っ…!』


そんな時、後ろから壱くんが感心したようにそう言った。

美鈴ちゃんも驚いている。


あの美鈴ちゃんが……震えてる…?



な、何で……?


『ぁ、あんた…ッ!』

『やっと気付いてくれたの?美鈴ーちゃん♪』

『!?』

『………何だ野獣、知り合いか…?』

「………??」



美鈴ちゃんが声を荒げたのは、


………野獣さんに対してだった…。






< 30 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop