Are you ready ?



『アイツよ!今日、私を教室から連れ出したアイツ!!』

「あっ…ぁあー!!」


野獣さんかー!!

やっと美鈴ちゃんの言ってる人が分かり、納得がいく。


『名前くらい、知っておきなさいよ…。』

「だっ、だって…、」


壱くんは野獣さんの名前なんて呼ばなかったし、紹介も…されなかったし。


「…美鈴ちゃん、おめでとう。」

『な、何よ…改まって……』

「?だって、好きだったんでしょ…?」

『っ!?』


あの10分休みで嘆いてた美鈴ちゃんを見れば、誰でも分かるよ。

ぁあ、その人のことを想ってるんだなって。


「だから、おめでとう。」

『・・・っ、イブのくせに…!』

「ふふっ…いいじゃん。私は嬉しいよ?親友の想いが実ったんだから。」

『…ありがとう。』


少し、恥ずかしそうな美鈴ちゃんの声。

照れてるんだなぁ

そんな美鈴ちゃんのことを、すごく可愛いと思った。




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