Are you ready ?



『…何やってんのよ~…バカイブ!!』

「っ…ひ、酷いよ、美鈴ちゃん~!」


いくらなんでも、バカだなんて…。


『お父さんのこと、一番気にしてたのはあんたじゃないの!』

「だってぇ~…」

『だって、何!』


だって…。


「…お母さん、幸せそうな顔だったんだもん。」

『え…?』

「ッ私はっ…!お父さんのこと、全然知らないっ…!だけど、お母さんのそばにいないから、お母さんのことを捨てたんだって、そう思ってた!」

『イブ…。』

「それなのに、」


それなのに、お母さんはあんなにも幸せそうに微笑んで…、


「…私多分、お母さんからお父さんの話聞いても、素直に受け入れられないと思う…。」

『どうして?』

「きっと、お母さんとお父さんのどんな幸せな話を聞いたって、“それでも御父さんは、お母さんを捨てたんでしょ”って想う気がするの…。」


ぅうん、きっとじゃない。

絶対、だ。





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