Are you ready ?



『依吹が…!あの依吹がっ…!!』

「やだなぁ~、お母さん。私、デザートならいっつも作ってるじゃない!」

『そうじゃなくてっ!』

「…??」


どうしてお母さんがそんなに驚いてるのかが不思議でたまらない私。

あ、もしかして…、


「お母さん、あのさ…まさかと思うけど、」

『え?』

「私なんかにはお弁当は作れない!…って思ってる?」

『はっ?』


そうかそうか。

やっぱりそう思うのか。


「そうだよね~…。私もそう思ったんだけどさぁ、何せ壱くんが…、」


あ、やば。

本音がついいつもの調子でポロっと出てしまったものだから、慌てて口を押さえる。

壱くんのことは出来れば内密に…、

恥ずかしいもん。





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