Are you ready ?
その日はお母さんの言いつけどおりに、いつもより1時間早く寝た。
――そして、早朝。
『依吹!…依吹、起きなさい、依吹ッ…!!』
「ん~…」
何~…!?
まだ時間じゃな――…
『依吹ーーっ!起きないとお弁当作れないわよ!?』
「・・・っ!?」
それはダメーーーっ!!
って・・・
『は…やっと起きた…。』
「お、母さん…?」
お母さんの言葉の鞭で、高野 依吹、起床しました。
『早く下りて来なさい。もう作る準備はしてるんだから。』
「あ…うん。」
そう、
あ、お弁当…。
起きたばかりで冴えない頭を働かせながら、私は名残惜しくベッドから抜け出した。