Are you ready ?
『はぁ、もう一回やるわよ。』
「え…?」
『今度はお母さんも見てるから。…早く!もうすぐ壱くんがくるでしょ!?』
「ぅぅう、うんっ…!」
若干お母さんに脅されて、もう1回卵焼きに挑戦。
…アレ。
なんでお母さん、私が壱くんのためにお弁当作ってるの知ってるんだろう…?
そんなわずかな疑問を胸に、私はお母さんに怒られながら、なんとかお弁当を作っていった。
――「で、できた…!」
『ふぅ、なんとか、間に合ったみたいね…。』
目の前には2つのお弁当。
私の分と、壱くんの分。
まだ朝なのに、すごく疲れちゃった…。
これから学校だと思うとかなりしんどい。
こんなんで明日から大丈夫かなぁ~…?
とか、一人で悩みこんでいたら、
ピンポーン
家のチャイムが鳴り響いた。