Are you ready ?



さっき、“いぶ”って――…

しかも、


初、チュー…

体験、しちゃった…?


「~~っ…!///」


ボンッ、と顔がゆでダコのように赤く熱くなるのが分かる。


『ぁ、照れてる?』

「んにゅっ…」


顔を神崎くんの大きな手で包まれた。

恥ずかしくて目を瞑る。


『いーぶ…目ぇ開けて…?』

「………っ」


優しく問いかけられて、ゆっくりと恐る恐る目を開ける。

目の前には私を愛しそうに見つめる神崎くんがいて。


『俺だけのいぶ。』

「っ……かんざ、」

『名字で呼ばないで…“壱”って呼んでよ…?』

「ッ、」


優しく抱き締められた先には、甘い誘惑。


「ぃ……っ」

『ん?』

「っ…ぃち、くんっ…!」

『やば…っ』

「!?っ…んむっ…」


男の子相手に、名前で呼ぶなんて初めてだった。

頑張って頑張って、…壱くんの名前を呼んだのに。


『病みつきになりそ…』

「っ、!!」


またキスするなんて…


ズルい。





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