Are you ready ?



『わぁーったよ…。何が何でも勝ってやる…。俺一人じゃ無理だって?それなら…連れてくればいいんだろ?――壱!!』

『――あ?』


ぇえ~!?

何故だか分からないけど、いきなり話がこっちに来てしまった。

今まで盗み聞きをしていたのがバレた!?と、ちょっとあせるけど、そうでもなかったらしい。

壱くんはずっとお弁当を食べていて、それを邪魔されたのが嫌だったのか、一気にブラックオーラに包まれた。


『クラスマッチに出てくれ!』

『…やだ。』

「!?」

『ダメじゃん、ばーか。』


やっぱり、と肩を落とした野獣さんは良いとして、え!?

壱くん、クラスマッチに出ないの…!?


「ぃ、壱くん…。」

『ん?』

「どうして出ないの…?」


壱くんは勉強もスポーツだってできるって、美鈴ちゃんから聞いたよ!?

でもやる気がないって美鈴ちゃん言ってたけど・・・

あれ、本当だったんだ…?




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