Hurt〜傷〜
女はその隙を見て、俺に口付けをしてきた。

女の甘ったるい香水の香りが鼻についた。

初めは何が起こったのか分からなかったが、だんだんと頭が冴えてきた。

すると、女は俺に舌を入れようとした。

俺はとっさに女を突き飛ばした。


「いったぁい…」


女は俺を睨み付けた。


「すみませんが、年上の趣味ないんで」


そう精一杯の作り笑いで愛想良く言って、バイトに行こうとした。


「こっちだって、あんたみたいなの趣味じゃないをだからね!ちょっと、お子様をからかっただけだし!!」


女の負け惜しみが聞こえたが、相手にせずに家を出た。
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