Hurt〜傷〜
発端
「よっ!」


バイト先に着くと、お調子者の明良が話しかけてきた。

俺は特に返事もせずに、制服に着替え始めた。


「なぁ、渉。お前、出会い系使ったことある?」


何の前触れもなく、明良はそう言った。


「はぁ!?使ったことねぇよ、そんなもん」


唐突に出会い系なんかを持ち出した明良を疑問に思った。

それに俺は、出会い系なんかに集まる女を信じていなかった。

いくら金のためとはいえ、親から貰った自分の体を汚すような軽い女に興味なかった。
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