Hurt〜傷〜

「そうだな。何この子、お前の彼女？」

「違うよ。この子は、純ちゃん。出会い系の子だよ」


出会い系の女なんて、心底興味なかった。


「で？この子が何なんだよ？」

「この子見た目も可愛いけど、あっちもすごいんだよ」

「あっちも…って、お前この子としたのかよ！？」

「そうだよ。可愛いかったし、誘われたから、つい…ね」


明良は悪びれずに話を続ける。


「でさっ、お前もこの子と会ってみなよ？超お薦めだよ」


俺は呆れながら言った。


「俺はいいよ。出会い系なんて、ゴメンだしな」


そう断って、バイトを始めた。