Hurt〜傷〜
━━━着いたのは、病院だった。

病院に入るとすぐに、お母さんは警察の人に呼ばれた。

なにやら深刻な話をしているようだった。

私は一人、夜の薄暗い待合室でお母さんを待っていた。

お父さんが帰ってきてるかもしれないから、早く帰りたいなぁ。

小さかった私は、その後の人生を暗闇へと突き落とす事実も知らずに、無邪気にそんなことを思っていた…。
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