Hurt〜傷〜
そんな高校に入学するような奴等は、目に見えていた。

どこを見ても、不良の山。

髪の色が黒の奴なんて、ほんの一握りしかいなかった。

先生達も無気力で、生徒が授業をサボろうが、目の前でタバコを吸おうが、口先でだけ注意をしていた。

まさに無法地帯の高校だった。

こんな学校で髪も染めず、ピアスも開けていなかったら、きっとヤられると思った。

俺は家に帰るとすぐにバイトをクビにならない程度に髪を染め、左耳に1つだけピアスを開けた。
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