【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

天音が幸せになったら、あなたは私を好きになってくれる?



私の寂しさに気づいてくれる?



「早く、天音が紫音の中から消えてしまえばいいのに……」



そう願う私は、最低かな?



「寂しいから、私を抱いてよ…紫音…っ!」



私の手に残るのは、無機質な傘の持ち手。

そこからは、少しずつ紫音の温もりが消えていった。

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