【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「もちろん。沙絢は、俺の初めての彼女だから」



私の肩を堂々と抱く紫音。



「ちょっと!恥ずかしいから、やめて!」



「いいじゃん…沙絢ってみんなの前では、大人なんだね」



「いやいや、紫音!沙絢から離れなさい。人目を気にできるのも、いい男の条件だよ!」



天音は、紫音から私を引きはがして、私を自分の方へと引き寄せた。


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