【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「沙絢。紫音のこと、本当にありがとう。でも、今まで愛されていた姉としては、少しだけジェラシーだけどね」



天音は、にこっと笑って、私にそう言った。



「ごめんね。今度は、私が天音からとっちゃった」



「ははっ。言うねー!」



「こうして、冗談で言えるのも、天音の愛すべき弟のおかげだよ」



「そっか…でもこうなる予感は、ずっとしてた」



「え?どういうこと?」


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