【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「言えないんだって。私もそうだったけど…言ったら天音が泣きそうな気がするから。だから、紫音にはそこを聞きたいの?

本当のことを言った方が天音の為なのか。

本当のことを言わない方が天音の為なのか」



「そういうことか。

俺は、思うよ。姉ちゃんは、そんなことで泣かない」



「え?でも好きな人が遠くに行っちゃうんだよ?」



「絶対泣かない。俺、自信ある」


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