【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「姉ちゃんは、昔から欲しいもんがあると、手に入れるために本気になった。

たぶん、そのこと話したら、今の自分なんて簡単に捨てて、秀さんについていくと思う」



紫音は、まっすぐ前を見つめてそう答えた。



「本当?」



「本当。沙絢も分かってるでしょ?」



「まあ…確かに」



「ね?なら決まり!」



紫音はそう言って、ソファーから立ち上がった。

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