【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「お姉さん……」



「うん。スーツだし。タイトなスカートから見える太ももが、やらしいし。濡れてるから余計に」



「え!やだっ」



私は、雨で足にくっついたスカートを、慌てて下に下げて必死に脚を隠した。

少年は、気を使ったのか、視線を逸らせた。


そして、私の手を引っ張って、立たせてくれた。

< 16 / 201 >

この作品をシェア

pagetop