【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「そうなの?…じゃあ、沙絢の初めてが、俺!?」



「まあ…そう、かなあ」



「え!?じゃあ、そんならどうぞ!きてきて!」



紫音はベットの上に仰向けになると、煮るなり焼くなり好きにしてくださいとでも言うように、大の字に躰を広げた。



「…なんか、そうなっちゃうと冷めてきちゃうかな……」



私はコンビニの袋から、果実酒を出して、ビンの蓋を開けた。

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