【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

私は飲んでいた果実酒をテーブルの上に置いて、紫音が手に持っていた缶も、テーブルの上に置いた。



「沙絢……」



「紫音、大好き」



私は、あごをくっと上げて、紫音にキスをした。

初めはついばむようなキス。


そして次は、紫音の唇を食べるようにキス。

そうしているうちに、紫音の唇の間に隙間が出来て、私はそこから自分の舌を忍ばせた。


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