【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

逃げられなかった。


……むしろ、


私は逃げるのを辞めた。



だって、少年も……。



私にキスをしながら、何度も悲しい吐息を漏らしたから。



私は、彼の舌に自分の舌を絡ませた。


それは、彼のキスに答えた、躰を許したサイン。

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