【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

ミガワリと知りながら


この間雨が降ったのはいつだっけ?

そう思うほどに、シオンと出会ってから数日が過ぎた。


時々、秀のことを思い出したけれど、前ほど酷く胸が痛くなることはなかった。


秀がいないことに、慣れてきたからだと思っていた時だった。



『今日は午後から雨が降るでしょう』



朝食を食べながら見ていた天気予報の、テレビキャスターの言葉にドキッとしてしまう自分がいた。


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