【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

シオンの温かい唇がそっと離れる。

秀との無理やりなキスの後が、スルリと落ちていくような感じがした。



「ベット行こっか」



「うん」



私の言葉に、まっすぐな瞳で頷くシオンが、たまらなく愛しく感じた。






だけど、その日。

シオンは、私にこう言った。






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