【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「沙絢さん。完璧に吹っ切れたなら、もう俺は、雨の日に会いに来なくても、いいよね?」



「え……」



シオンの言葉に、心臓がドクっと跳ねた。



「だって、そうでしょ?元彼とのこと、蹴りがついたみたいだし」



「でも…でも、シオンは?」



「俺もね、ここ最近、吹っ切れたんだ」



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