【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。
「だから、今日で終わりにしようかなって。いつまでも甘えるわけにはいかないし」
背を向けて言うシオンに、私はあの日と同じように、ただ……
「うん。分かった」
そうとしか言えなかった。
お互いの寂しさを埋めるために関係を持った私たち。
快楽と、満足を得るための存在。
なら、引き止めることなんて出来やしない。
もしここで引き止めたのなら、それしか考えられない女ってことだから。