【完】寂しい夜は、あなたに逢いたい。

「やだ!まつげがとれる!」



天音は、ケタケタ笑いながら、必死で抵抗した。

そんな天音を見て、私も笑った。



「ねぇ天音。泪が出るってことはさ、お互い諦めていない証拠、なんだよね」



「沙絢……」



「よし、今日は飲もう!グレープフルーツサワーで言いよね。私は、ビール!」



私は仕切っていたふすまを開けて、店員さんに注文をした。


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