再恋


私は友達をあたろうと考え、ひとまず帰路につくことにした。


ウィーン
ヒューン
ザーーーーーー
ゴロゴロ

…豪雨。


さっき降ってたっけ?


とりあえず傘をさして駅までの道をあるいた。

でも傘は風で壊れて役にたたなかった。



駅まではもうすぐだったから走ろうとしたとき…
ヒールが溝にはまって滑り、転倒した。
顔は無事だったものの、膝からは大量の血。ずいぶんと派手にころんだようだ。

夏「イダッ……あぁ。ヒール折れた。」

私はずぶ濡れでヒールの底が折れたままある喫茶店の裏口でうずくまていた。



?「そこで何してんの?」

夏「…雨宿り」

顔も見ずに言った。

?「既に濡れてんじゃん。怪我もしてるし…風邪引くから入りなよ。」

夏「え?」

顔をあげてみた。


―――
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