【完】短編集~幼馴染み~
「…え!?」
目を見開く、未来。
「俺、ずっと未来のこと、好きだった。俺と、付き合って?」
「っ!…あたしも、陸が好き」
え、今…何て言った?

『あたしも、陸が好き』

そう言ったよな!?
俺はギュッと未来を抱き寄せた。

「わっ」

と、小さく声を漏らした未来。
「ヤベぇ、超嬉しい」
「/////」
「俺の、彼女になってくれるんだよな…?」
「うん」
俺はそっと未来を離し…
キスをした。
唇を離したときみた、真っ赤な顔をした未来の顔。
愛おしくて、仕方なかった。


なぁ、未来。


キミは、あの約束を覚えていて、付き合ってくれましたか?

―――……大きくなったら、僕と結婚しよぉ!


覚えていなくても、いいよ。

俺は、キミが隣で笑っていたら、それで…


幸せ、だから。

だからさ、
あの約束なんて、覚えてなくたって、いいから。
だから、
俺の隣に、戻ってきてよ。





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