【完】短編集~幼馴染み~
未来がアメリカに行き、たくさんの月日が流れた。
桜の蕾が膨らんできている今日、俺は高校を卒業した。
そして俺は制服のまま、空港へ。
この前、アメリカにいる未来から、手紙が届いた。

【DEAR陸
陸、元気!?
あたしは相変わらず元気だよ~♪
陸、もう少しで卒業だよね!
おめでとう!には早いか?(笑)
陸にね、重大なお知らせがあるの!
なんとあたし!
陸の卒業式の日の午後、日本に帰れることになったよ☆
驚いた?嬉しい?
早く、陸に会いたいな。

陸から貰った指輪、今でも輝いているよ。
日本に帰ったら、もっと立派なの、期待してるからね(笑)!
陸と結婚できる日を、楽しみに待ってる。
じゃぁ、卒業式の日の午後に、会おうね♪
FROM未来
P.S陸、大好き】

やっと、未来に会える。
やっと、あの約束を、果たせる。
俺の手には、未来の望み通り、立派な指輪が入った箱がある。
未来。俺も、早く会いたいよ。


―――キミに、逢いたい。

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