【完】短編集~幼馴染み~
そして、しばらく経ったある日――
夕陽から、メールが届いた。
【ヤベぇ、どうしよ!瑠奈と、今度の日曜デートするんだ!俺、その日、告白しようと思うんだ。夏希、どう思う?】
なんて、残酷なメールなんだと、思った。
あたしは…
【よかったじゃん。緊張して、から回らないようにね!告白、頑張んな。】
歪む視界の中、震える手で、送信ボタンを押した。
♪~♪~
【サンキュ!夏希は、最高の幼馴染みだなっ】
「っ……ぅ……っ…ふ…ヒック……っ…」