【完】短編集~幼馴染み~
「夏希?」


何か、言わなきゃいけないのに。


口が、開かない。


「おめ、でと…う」

やっと出た言葉は…


自分の心を、痛めつけただけだった。


「え、なつ…き?」


あたしの瞳からは…

「なんで…泣いてんだ?」


涙が、頬を伝っていた。



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