【完】短編集~幼馴染み~
「あたし、ずっと、ずっと…夕陽が大好きだったの。ずっと、夕陽だけを想ってきたの」
「――…っ」
こんなこと言われても、困るよね。
だけど、最初で、最後だから。
言わせてね…?
「だけど、もう…やめるから。夕陽のこと、ちゃんと諦める」
「なつ、き…」
涙が、止まらない。
「ね、夕陽…。ちゃんと、幸せになってね」
「……ぇ」
「だって…夕陽が幸せなら、あたしも…幸せだから!」
「っ、」
「ね、夕陽」
「な…に」
あたしは、キミが望む言葉を、言うよ…?
「瑠奈と付き合えて、よかったね!おめでとうっ!」
「夏希っ…」
「じゃぁ、あたし…帰るね」
あたしは鞄を肩にかけた。
「あ、最後に…1つだけ」
「……ん?」
「夕陽…
―――…大好きだったよ」
あたしは笑顔を残し、教室を出た。
とめどなく溢れる涙は、
どうすることも、できなかった。
「――…っ」
こんなこと言われても、困るよね。
だけど、最初で、最後だから。
言わせてね…?
「だけど、もう…やめるから。夕陽のこと、ちゃんと諦める」
「なつ、き…」
涙が、止まらない。
「ね、夕陽…。ちゃんと、幸せになってね」
「……ぇ」
「だって…夕陽が幸せなら、あたしも…幸せだから!」
「っ、」
「ね、夕陽」
「な…に」
あたしは、キミが望む言葉を、言うよ…?
「瑠奈と付き合えて、よかったね!おめでとうっ!」
「夏希っ…」
「じゃぁ、あたし…帰るね」
あたしは鞄を肩にかけた。
「あ、最後に…1つだけ」
「……ん?」
「夕陽…
―――…大好きだったよ」
あたしは笑顔を残し、教室を出た。
とめどなく溢れる涙は、
どうすることも、できなかった。