【完】短編集~幼馴染み~
あたしと純は、またひと気のない場所に来ていた。
「―――…ってわけ!」
全部話し終えた時、純は泣いていた。
「も~、なんで純が泣くの!」
「だ、って…っ…」
「ありがとう、純」
あたしのために、涙流してくれて。
「っ…っ…で、なんで髪切ったの…?」
「ん?…夕陽の好みから、離れるため」
「ぇ…」
ずっと前、夕陽に聞いたことがあった。
夕陽ってどんな髪が好き?って。
『髪が長い子』
そう言った、あの日から。
あたしは伸ばし続けていた。
「だから、ショートにしようと思ったの。まぁ、夕陽への想いをたち切るのにも、いいかなって」
純はあたしに抱きついた。
「ぅぅっ…似合ってるよ、夏希っ!!」
「ありがと、純」
純だけだよ。
あたしのことで、泣いてくれるのは。
「―――…ってわけ!」
全部話し終えた時、純は泣いていた。
「も~、なんで純が泣くの!」
「だ、って…っ…」
「ありがとう、純」
あたしのために、涙流してくれて。
「っ…っ…で、なんで髪切ったの…?」
「ん?…夕陽の好みから、離れるため」
「ぇ…」
ずっと前、夕陽に聞いたことがあった。
夕陽ってどんな髪が好き?って。
『髪が長い子』
そう言った、あの日から。
あたしは伸ばし続けていた。
「だから、ショートにしようと思ったの。まぁ、夕陽への想いをたち切るのにも、いいかなって」
純はあたしに抱きついた。
「ぅぅっ…似合ってるよ、夏希っ!!」
「ありがと、純」
純だけだよ。
あたしのことで、泣いてくれるのは。