【完】短編集~幼馴染み~
クラス表前――
「俺、クラス見てくっから、この辺で待ってて」
「はいはい」
桜の木の下で紗季姉を待たせ、俺はクラス表を見に行った。
人多いな…。
「えーっと、俺は…あ、あった」
1年6組ね…。
俺は人ごみを抜け、紗季姉が待つ桜の木を目指す。
声をかけようとした瞬間、風が吹く。
春の心地良い風に、紗季姉の綺麗な栗色の長い髪がなびく。
その髪を抑えるしぐさが、とても綺麗で…。
見惚れてしまった。
「あ、風馬」
あどけない笑顔。
俺は、この笑顔が大好きだ。
「お待たせ、紗季姉」
「何組だったの?」
「6組」
「あ、あたしも1年のとき6組だったよ」
「ふぅん。ちなみに、今何組なの?」
「今回も6組だった!今年も美琴<ミコト>と一緒だったんだぁ♪」
「美琴さんと一緒なんだ。よかったじゃん」
「まぁね!とりあえず、行こっか」
「ん」
紗季姉の隣を並んで、校舎を目指した。
「俺、クラス見てくっから、この辺で待ってて」
「はいはい」
桜の木の下で紗季姉を待たせ、俺はクラス表を見に行った。
人多いな…。
「えーっと、俺は…あ、あった」
1年6組ね…。
俺は人ごみを抜け、紗季姉が待つ桜の木を目指す。
声をかけようとした瞬間、風が吹く。
春の心地良い風に、紗季姉の綺麗な栗色の長い髪がなびく。
その髪を抑えるしぐさが、とても綺麗で…。
見惚れてしまった。
「あ、風馬」
あどけない笑顔。
俺は、この笑顔が大好きだ。
「お待たせ、紗季姉」
「何組だったの?」
「6組」
「あ、あたしも1年のとき6組だったよ」
「ふぅん。ちなみに、今何組なの?」
「今回も6組だった!今年も美琴<ミコト>と一緒だったんだぁ♪」
「美琴さんと一緒なんだ。よかったじゃん」
「まぁね!とりあえず、行こっか」
「ん」
紗季姉の隣を並んで、校舎を目指した。