【完】短編集~幼馴染み~
「風馬〜、お風呂どうぞ」
紗季姉が風呂から上がった。

うわ、色っぽ///

「?風馬〜」
「あ、おぅ!」

浴室に入り、シャワーを出す。

「あ〜〜」
俺のうめき声は、シャワーの音で消えた。


「紗季姉〜、上がったぞ」
「ん、風馬アイス食べるでしょ?」
「サンキュ」
紗季姉とソファに座り、アイスを食べた。

「ふあー」
「眠いんなら、もう寝れば?」
「んー、へ…き」
いやいや、紗季姉の目トローンとしてっけど?

なんて思ってたら…

ポスッ、と紗季姉の頭が俺の肩にぶつかった。

チラリ、目を向けると…

「ハッ、マジかよ」


寝てやがる。

無防備過ぎ、だろ。

「俺だって、一応男だぞ」

そんな小さな呟きは、


静かな部屋に響いた。

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