【完】短編集~幼馴染み~
「…ごめん、川辺。川辺の気持ち、すげぇ嬉しい。いつも、軽い気持ちで言われてきたから。川辺の本気の告白、ホント嬉しい」
嬉しい、けど…
「だけど、ごめん。俺、好きな人いるんだ」
だからこそ、ちゃんと言わなければならない。
「あ…そっか。なんとなく、分かってた」
「ごめん」
「謝らないで!あたし、山岡くんを好きになったこと、後悔してないよ。あたしに恋する気持ち教えてくれて、ありがとう。山岡くん、頑張ってね」
川辺は、ホントに優しい子で…
「ありがとう、川辺」
「ううん。…バイバイ」
強い子だった。