【完】短編集~幼馴染み~
教室に戻ると、善は何も聞かず、普通に過ごした。

そして、帰り道。

俺は、紗季姉が告白されているところを見た。

バチっと、紗季姉の目があったが、何も言わずに通り過ぎた。

告白を邪魔するほど、俺は野暮な男じゃない。

川が流れているすぐそばの草の上に寝そべった。

「はぁ…」

紗季姉、告白OKしてねぇよな…?

「あ~~」

なんて、声を漏らしてると…

「1人で妙な声だして、不審者みたいよ?」

…紗季姉が、俺を見下ろしていた。

「っ、紗季姉」

紗季姉は、寝そべっている俺の隣に腰をおろした。


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