【完】短編集~幼馴染み~
「まず、一緒に登校してること」
「だって、幼馴染みだし…」
「高校になってまで一緒に登校なんて、あんまりないよ?あたしにも幼馴染みいるけどさ、会っても“おう”とかしか言わないし」
一緒に登校なんて、当たり前だと思ってた…。
「あと、会ったりしたら手ぇ振ったり?」
「え、普通じゃない?」
「全然普通じゃない。周り見てみなよ。知り合い同士の男女が、手ぇ振ってる?」
「…振ってない…」
うん、あんまり見たことない。
「でしょ?」
だって、風馬みたらつい手ぇ振っちゃうんだもん。
「他にもいっぱいあるけど、キリないからこのへんでいいや。紗季はさ、自分の気持ちに気付いてないんじゃないの?」
「自分の…気持ち…」
「だって、幼馴染みだし…」
「高校になってまで一緒に登校なんて、あんまりないよ?あたしにも幼馴染みいるけどさ、会っても“おう”とかしか言わないし」
一緒に登校なんて、当たり前だと思ってた…。
「あと、会ったりしたら手ぇ振ったり?」
「え、普通じゃない?」
「全然普通じゃない。周り見てみなよ。知り合い同士の男女が、手ぇ振ってる?」
「…振ってない…」
うん、あんまり見たことない。
「でしょ?」
だって、風馬みたらつい手ぇ振っちゃうんだもん。
「他にもいっぱいあるけど、キリないからこのへんでいいや。紗季はさ、自分の気持ちに気付いてないんじゃないの?」
「自分の…気持ち…」