【完】短編集~幼馴染み~
「大丈夫だったか…?」
怖かったけど…言えない。

「全然平気だよ、楽勝♪」
「はぁ…。嘘つかなくていいよ。ホントは怖かったろ?無理すんなよ」

なんで…分ったんだろう?
そんな優しい声で言われたら…
我慢していた涙が出ちゃうじゃん…。

「ヒッ…ぅ…ッ…ゴメッ…」
「もう、大丈夫だから。すぐに助けれなくて、ゴメン」
いっちゃんはあたしを抱きしめた。

「ぅん…ッ……」

いっちゃんは…すごく温かかった。

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